なるべくカッコよく生きていたい。
なるべくカンペキを目指したい。
なるべく自分を自分なりの理想に近づけたい。
また新しいチャレンジをしてみたい。
頑張れ!自分。
走り続けろ!自分。
そう、なるべく次にもつなげていかなきゃ。
誰にも迷惑かけたくない。
‥‥。
いつも上を見て、常に上へ上へ目指し、ようやく一息つけたかと思ったら、思う暇もなく、また上を目指し上っていく。
とってもステキな生き方だと思う。
理想だね!
そうありたいと私なんかは思う(思うだけでなかなかできない)。
でも、称賛の魔法が消え、気がつくとそこには八方塞がりの身動きの取れない自分がいる。
ああ、疲れた。ちょっと休みたい。
しかし、時計の針は動き続け、夜明けは来る。朝が来て、また1日が始まる。
また、朝だ。
「おはよう」
爽やかな心地よい、この言葉が、大嫌いになる。毎日毎日自分を苦しめていく、「おはようございます」。
「夜明けが来ない朝はないさ」と言う言葉で慰められる時があれば「朝が来て、また1日が始まるのが苦しい。どうか夜が明けないで」という気持ちもわたしにはよくわかる。
三浦春馬さんという背も高く甘いマスクで演技も上手く、どんな役でも期待以上にこなし、ダンスも歌も上手い。ミスターパーフェクトのような俳優さんが自ら命を手放してしまったことはとても残念で、またあの素晴らしいパフォーマンスがもう見られないのかと思うと観客の一人としてとっても残念。
でも、自ら命を絶ったその理由は本人しかわからないことだし、
本当は奪われたはずの人生を、生きたくて生きていたくてありがたく生きている今の私のような者にとっては、自ら命を手放してしまうなんて!とまた残念には思うけれど、
私も八方塞がりになって朝が来るのが怖くなった時、自ら命を絶ったらどんなに楽になれるだろうと切に思った。
そんなこと思い出してしまった。
そんな時に人は言う。
誰かに相談しろ?
「誰に相談しても、朝は来るじゃない!朝が来たらまた何もなかったように新鮮な笑顔でいつものように全速力で走らなきゃならないんだよ」
生きていればなんとかなるよ。‥。
「〝生きている〟から苦しいんだよ。とにかくつらいの、ちょっと休みたい。オネガイ、ちょっと、休ませて‥‥、オネガイだから。」
八方塞がりでもがいてももがいてもどうしようもない自分がいた。
特に芸の世界は、華やかでステキなお仕事とは思うけれど、常に誰かに見られて評価されて、勝手なこと言われて、知らぬ間に比べられ誰かと競争させられ、自分で自分を追い込んでやっとひとつの作品を生んだかと思ったら、また次の作品。その繰り返し。
常に期待以上のものを望まれて、期待に添えなかったらすぐ選手交代。ベンチに座っている待機選手達がフンと鼻で笑ったような表情でこちらを見る、大勢の観客も、スタッフも、‥世界中の人が嘲笑しているようにさえ感じる、あんなに努力してきたのにあれはなんだったんだろう?と自分の無力さに奈落の底に突き落とされる。そんな世界でもある。
自分の看板を常に背負って生きていくのは大変なプレッシャーだ。まわりは一人のただの人間としてでなく、芸能人として接してくれる。時には優しく、時にはガッカリさせられることもある。人を信じながらもどこかで信じることが出来なかったり、現実逃避もしたくなる。
みんな同じ人間なのに光と影の世界は生きていくのは大変!なのにどうしてこんなに魅力があって、みんなこの魔力に取り憑かれてしまうんだろう?
もちろんこれは私の体験談だったり勝手な独り言で、
他の人の心は本当のところわからない。わかるような簡単なことではないと思うし、安易に推測するのは誰に対しても失礼だから、
三浦さんに何があったのかはわからないけれど、
心からご冥福お祈りします。ゆっくり休んでください。
いろんな思いがあって、長々と書いてしまいました。
すみません。
これからもお付き合い下さいませ!
三浦春馬さんの件、大変辛い出来事です。
私は自殺の報に接すると思い出すことがあります。中学1年生の頃、授業中に先生が、クラス全員に対して自殺の是非について質問されたことがありました。私は、自殺はいけないこと、周りを悲しませること」と意見を言いました。その時、或る女子がその意見に異議を唱えました。「本人にしか判らない、辛く寂しく悲しいことがあると・・。当時の私にはそこまで人を思いやることが出来ていなかったことに気付き、大変恥ずかしい思いでした。私が悩んでいる人には声をかけてあげたい、話を聞いてあげたいと考えるようになった切っ掛けとなりました。三浦さんも誰かに打ち明けたいことがあったのでは・・、三浦さんの御気持ち、ご家族や御友人悲しみや後悔・・・とても悲しく、辛いです。
吉田巧様
こんにちは
コメント残して下さり、どうもありがとう
三浦さんは素晴らしい役者さんでした。私も彼の作品をたくさん見せて頂きましたが、どの作品も三浦春馬ではなく、そのストーリーのその人にしか見えないんです。声も身のこなしも表情も全部違ってみえて、あんな俳優さんは他にはいらっしゃいませんよね。スゴイ才能!
本当に悲しく、辛いですね。
深い。
けいこさんの言葉は胸に響きます。
誰でも多感な頃に一度は自殺したら楽になるかも知れないと思う時があるかも知れませんね。
でも、そこでたくさん考え、乗り越えて成長していくのかも知れません。
三浦さんが亡くなり、彼の作品を改めて見直しましたが表情、しぐさ、台詞のまや言い回し、あの感性は他の俳優では替が効かない役者さんだと感じました。ある意味凄過ぎる。短命の人は与えられた人生の中で濃密に生きているように思えました。
ご冥福をお祈りします。
けいこさんも頑張って下さい!いつも応援しています。
ドロン様
お久しぶりです。コメントありがとう。
私も同じことを思いました。
才能があったらいいなと思うけれど、才能がありすぎるのもツライかもしれませんね。