子供の心

 

「うたのおねえさん」をやらせていただいてからはファミリーコンサートで日本全国のたくさんの子供たちに出会ってきました。

小学校の音楽会もたくさんさせて頂いたなぁ。

いざ自分の子供が小学生になり音楽芸術鑑賞会で保護者として客席から観せて頂く立場になり、改めてどんなに影響力があるお仕事をさせていただいていたか胸にズドンと思い切りパンチを食らわされたようでした。

 

“一生に一回しか会えないかもしれない。

子供達の何が目覚めるきっかけになるかもしれない。

目標は、小さい時大好きだったケロヨン的な存在!〝パパにもママにも言えないことも、ケロちゃんにならお話しできる、みんなのお友達〜みんなのケロちゃん〜〟

愛を込めて、夢の運び屋になりたい!”

‥‥そんなこと、いつも思っていました。(今も同じく!)。

 

番組で共演させて頂いていた作曲家の山本直純先生が教えて下さった忘れられない大好きな言葉。「くしゃくしゃの一万円札とキラキラしたコイン、子供はどちらを取ると思う?大人は迷いもせずお札を取るだろうけど、子供はキラキラしたコインを取る。」それが子供の心。

子供と向き合おう時はテクニックじゃない、名声でもない、嘘や誤魔化しは通用しない、100パーセントの心。

 

あの頃、私を観ていた子供たちはどんな気持ちだったのでしょう?

立場が変わるといろいろな見方、考え方、感じ方も変わること、改めて教えられます。

 

 

息子が幼稚園の時から10年近くも慕っている体操教室の先生がいます。運動が苦手であまり好きでないのにも関わらず、その先生がいらっしゃるとキラキラを輝かせ、褒められたくて、彼の持っている力の140パーセントで挑んでいたあの真剣な眼差しが今でも忘れられません。

息子は本気で先生がウルトラヒーローだと思い、悪者をやっつけに地球にやってきて、僕たちにウルトラの力を教えてくれていると信じていました。

あれから8年、さすがにウルトラヒーローではないことは気がついたみたいですが、あの時の気持ちは今も色褪せません。

ヒーローはいつも100パーセントなんです。その先生もいつでも100パーセント!お疲れの時もあるでしょう、心に曇りがある時もおありでしょう。それでもいつも変わらず、ご指導なさる時も見守る時も、悩みを聞いてくれる時もいつも100パーセント、どこを切っても‥‥!すごいと思います。いつでも、いかなる状況でもちゃんと受け止めてくれる心の強さ!素晴らしいといつも感動し、背中を押されます。

子供の心を掴んで離さない、いや子供が離れられなくなってしまう、憧れのヒーロー。

息子の学習机にはその先生と一緒に撮った写真がいつのまにか貼ってありました。

 

親という立場になるといつも100パーセントはなかなか出来ないけれど、

いくら偉そうな教育論や知識を自慢げにひけらかしていても子供はちゃんと知っています。感じています。誰かが教えなくても、子供たちはちゃんとわかっているんです。

子供の心ってすごい!!

世の中がいくら変わっても、子供の心はいつの時代も変わらないことを本当に教えられています。

 

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