うちのウルトラマン

うちの息子はもう小学生高学年なのに、ウルトラマンが大好き。毎夏池袋で開催されるフェスティバルはもちろんのこと、近くでヒーローショーがあると知ると是が非でも観に行くのです。年長の時には、大きくなったらウルトラマンになって世界の平和を守りたいと真顔で言っていました。今でも、きっとその夢はどこかにあるようです(笑)。いつでもウルトラマンで頭はいっぱいで、将来はウルトラマンを作っているところで働きたいと話しているのを聞いたことがありますが。ウルトラマンを作っているところとは「円谷プロ」なのかしら。それとも、まだ本当にウルトラマンはこの世にいると思っているのかしら。可能性はありますね(笑)。

 

それはそうと、我が子を通じて、子供の世界を見ていると、世の中の縮図が見えてきます。特に、人の強い弱いを見極める本能の力ってすごいなと感心する時があります。何なのでしょうか?誰が教えたわけではないのに、友達の中で自然と中心的な存在になる子、何をしているわけではないのにいじめられやすい子‥‥。みんなから恐れられる子、慕われる子、近寄らない子‥‥。嗅ぎ分けているようです。

 

いろんな子がいる中で、うちの息子はいつもどんな子にも同じように接しています。学校でも外部でもいつでもどこでも、友達が大好きなんです。ありがたいことに、いいお友達がいつもそばにいてくれています。

誰か大人に「あの子は問題児だから近寄らない方がいいよ」と忠告されても、実際自分が害がなければ誰とでも同じように遊びます。「だって同じ仲間でしょ?」と。いつでも、どんな子でも一緒に笑い、一緒に同じ時を楽しんでいます。

 

小さい時に観せていた〝しまじろう〟の影響でしょうか?

 

私は自分の子だろうがなかろうが、そういう分け隔てなく人と接する心はとても素敵だと思います。人に対する接し方は、もって生まれたもので、一生変わらないものです。自分にしか興味のない人は子供の時からきっとそうだったろうし、損得で人と付き合ったり我が身を守るために誰かとつるんでみたり相手によって態度を変えてしまったり、壁を作ったり、それは大変悲しいことです。人としてこの世に生まれたら、決して一人では生きられないのだから人を大事に生きて欲しいと思います。

 

猿の惑星」の映画を誘っても、「ヒーローものは観たいけど、「猿の惑星」みたいに争うのは嫌なんだ。みんな仲良くするのが好きなんだ」とあっさり断られてしまいました。

 

私もみんな仲良く楽しく主義ではありますが、息子はさらに繊細です。息子曰く、本当の強さは「優しさ」らしいです。強いから人に優しくできるらしいのです。

行け、小さなウルトラマン。

 

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