「食欲」は「生きる欲」

発病から再入院まで約1年半。その時にはすでにステージというならばⅣの状態でした。右半身から左半身へ、上半身から下半身へと病巣は広がっていました。腸には大小の無数の腫瘍ができ出血している危険な状態でした。

その上、この病気は体重減少もひとつの症状で、それに精神的なストレスも重なり、約3年の間に2度も体重が急激に10キロ以上動きました。移植治療中は30キロ台にまで痩せていました。

でも、私が病気と戦えた武器のひとつは何と言っても「食欲」です!(笑)

そんな私にだって、もちろん抗がん剤副作用はありました。何も食べられない飲めない時期もありましたし、1度目の治療と再発後の治療、そして移植前の処置の超大量抗がん剤(強力な抗がん剤を大量投与して造血細胞を破壊させる)治療中、2度もアンパンマンと同じヘアスタイルにもなりましたし(笑)、嘔吐に下痢、底が抜けるような倦怠感などなども充分に味わいましたが、最初の時は途中から外来治療が可能だったため、血液データが回復している時は外食も可能でした。そんな時はよくブッフェレストランに行きました。不思議と食欲が無くても、いろんなものが美味しそうに並んでいたら何か少しでも食べられるんです。最初は「気持ちわるい‥、私は座っているだけにするわ。」と言っていても、いつの間にか〇〇コーナーにちゃっかり並んじゃっているんです。本当に大笑いでした。

それから、移植治療で病院に半年以上いた時はスマホを活用していました。美味しそうな食べ物を検索し、それをおかずに病院で出していただいた白い御飯を食べていました。今日はシンガポール風のチリクラブとか金沢おでんだとか、テレビでグルメ特集をすれば、それを検索しながめながら‥、あの時はエスニックから和食までいろいろ食べたなぁ(笑)。

それからそれから、入院中は軽井沢に住んで知る友人のシェフに「おいしい桃を送ってください」と自分からおねだりしたんです。私はあまり人におねだりはしたことがないのですが、大好物の桃、もう食べ収めになるかもしれないと思って(笑)。病室がみずみずしい桃の香りで満たされ、幸せでした。毎日毎日、極上の桃を頬張るのが楽しみで、看護師さんたちもビックリでした。

その友人のシェフは退院祝いに「元気が出るデザート」を出してくださいました。お陰で元気をいっぱい頂きました。

sweet

「食欲」は「生きる欲」。食いしん坊でよかった。食いしん坊バンザイ!

 

最近は少し太り気味・・・いかんいかん、少し気をつけなきゃ(笑)。

 

 

 

 

2 Comments

  1. そうですね
    栄養のある食事はもちろん大事ですけれど
    美味しいものを食べて笑顔になれば病気と闘う力が湧きますからね

    太り気味は…
    まぁ少しくらいいいじゃないですか (^_-)-☆

    1. エドワード様

      いつもコメント残して下さってありがとうございます。
      美味しいものは幸せになりますものね!エドワードさんも美味しいもの、食べて下さいね。ありがとう。

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