背中を押してくれる言葉たち

デビューまでの間、私はしばらくサンミュージックプロダクションでしばらくデビューに向けてのレッスンを受けていました。

ダンスの先生は、認められる歌手になるためにはとし

「出来るか出来ないかは、人が判断をするのだから、あなたは与えられた課題を、ただ黙って、とにかく一所懸命にこなしなさい。」と教えてくれ、

また、デビュー時に必ず聞かれる「目指す歌手は?」という問いに何と答えたらいいんだろうと悩んでいた時、

一斉を風靡したある先輩からは

「一人の歌手の前に一人の素敵な人間でいなさい」と背中を押してくださいました。

いつでもずっと忘れられない言葉です。

「一人の素敵な人間でいること」、それは人間であるのにも関わらず難しい時もあるようです。急激にまわりの環境が変わり勘違いをしてしまったり、今の状況に甘えまわりが見えなくなってしまったり、自分を守りたいが故他人を傷つけてしまったり、他人が羨ましくなって心が黒くなってしまったり、誰も見ていないところでは誰にも見られたくない言動をしてしまったり‥。

時には人間の悲しい部分にうんざりすることもあるけれど

病気になると人は一人では生きられないと痛感します。心が弱くなると、異性ではなく、人間を求めたくなります。

人間のぬくもりに癒され、また前を向いて歩いていけるようになるのです。

人間にせっかく生まれたんだもの。悲しい人間よりは素敵な人間でいたい。そして、人間としてこの世を去る時には「人間に生まれて良かった」とニコッと笑える人生を過ごしたいな、と思います。

 

 

 

2 Comments

  1. 若い日は迷うためにあるようなものだから
    後になって振り返れば悔いること、少し恥ずかしく思うことはあって当たり前じゃないですか
    そして今、手の中にある幸せを大切にすることに気がつけば、望んで得られなかったものがあったとしても実はそんなに大事ではなかったことに気がつきます
    だって手ってそんなに大きくないですからね(^^)

    1. エドワード様
      素敵なお言葉に感動しました。エドワードさん、どうもありがとうございます。
      あれはいずれも私がお叱りを受けた言葉たちではないのですが、おっしゃる通り、思い出すと若い日は恥ずかしいことばかりで、何てもったいない時間を過ごしていたんだろうと思います。でもエドワードさんのお言葉を読んで、それら全てが今の自分の栄養になっていたんだと気づきました。ありがとう

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