築地市場

昨年の中で私の中で最も印象的な思い出は、息子の社会科の宿題の課題で築地市場の仲卸の方にお話を聞きに行ったこと。

東京生まれ東京育ちなのに築地市場なんてなかなか行かない。ましてや市場の中までは足を踏み入れるチャンスなんてなかった。

「何故仲卸の仕事を始めたのですか?」「お仕事をしていて一番大変なことは何ですか?」あらかじめ伺いたい質問はリストアップさせておいた。

赤貝の仲卸をして50年、手は作業で真っ赤に腫れ上がりそれでも毎日私たちの食卓に新鮮な赤貝を提供してくれる優しさの中にも目利きの厳しさを感じる年配のおじさんは、丁寧に息子の質問に答えてくださった。

豊洲への移転を不安に思っていらっしゃる方、たまたま築地に住んでいたから仲卸を始めたという方、まぐろの解体に使う大きな包丁を握らせてくださった方もいらした。

こんなことがなければこの方々とお話をすることもお仕事を知ることも無かっただろう。あれもこれも私達の手にするもの全てにたくさんの方々の涙と汗があることを改めて感じた時間だった。

その築地市場もついに移転。もう二度と出来ない貴重な体験と出会いに感謝。

 

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