悪性リンパ腫(血液のガン)の再発・移植治療からもうじき5年。
病院での経過観察も1ヶ月毎から2〜3カ月毎になってきています。
いまだに病院へ向かう時の緊張感は変わりません。入り口から漂う消毒のような独特の匂い、たくさんの患者さん達の心の表情、診察室の扉の重い音、白衣を着たお医者様の後ろ姿‥、それを目にするたびに再び手にしたこの命の重さを改めて強く握りしめてしまいます。
移植治療はとてもつらい治療で一人ではなかなか乗り越えられないので周りの協力が必要ですと看護師さんに念を押され、冊子まで渡された治療でしたが、人間とはよく出来ていてつらいも超えると記憶が無くなるようです(笑)。たくさんの方のご協力を頂いて乗り越えられたことは忘れません。ありがとう。
5年生存率‥。まずは5年の目標。
5年前。
『正常な血液が造れなくなる血液のガンが残念ながら再発してしまった時の治療法は移植治療が有効、それでも5年生存率は決して高くない』。入院前、家の中に落ちていたデータ。その数字に唖然、言葉なく急いで伏せたデータ。現実は現実とし、でも高望みしない自分。毎日毎日を生きるだけ。生きて朝を迎えるだけ。
それでも、私は奇跡とも言われたかったし、記録を塗り替えたかったし、息子に伝えることは言葉でなく親の生き様!なんておこがましいことを考え、それもまたハードな治療に挑むパワー。
退院後に更新したパスポートは5年用。もちろん10年も取ることは出来ました。しかし、あの時の私は迷いなく5年用を申請。東京オリンピック開催も見られないと、ニュースに無関心を装っていました。(笑)
でも、こんなに元気!
あと半年。「5年生存率」から解放されます。
一緒にお婆ちゃんになるんだよ(笑)
ジュンコ様
はい。一緒にお婆ちゃんになりましょう(笑)!
圭以子
『5年生存率』
10年前、僕も妻の病でこの言葉と向き合っていました
何気なく耳にしていた言葉でしたがその事実の衝撃と重さは突きつけられてはじめて知るものでした
圭以子さんはよく乗り越えられましたね
医学の力も運もあるのでしょうが
僕はやはり本人の諦めない強い意志と周囲の人々の願いの力が大きいのだと思います
「病は気から」だから『病気』なんですね
明るく楽しく暮らしていれば
もう大丈夫ですよ
エドワード様
いつもありがとうございます。
病は気から。私もそう思います。医学の力プラスあきらめない気持ち。
エドワードさんの奥様のご病気から10年ですか。でも奥様もエドワードさんも一人じゃない、エドワードさんの優しいお言葉のそばにはいつも奥様を感じます。
いつも本当にパワーのあるメッセージを下さり、ありがとうございます。
中山圭以子