アナウンサーの笠井 信輔さんが悪性リンパ腫で闘病にはいるというニュースを見ました。
告知された時「何故、今、私が?と青天の霹靂を超える衝撃だった」とおっしゃっておりました。
本当にその通りだとお察しすると同時に、私も最初に病名を告知された時を思い出しました。
悪性リンパ腫はどこに最初に発生し広がっていったかで自覚症状は変わるようですが、私の場合、8年前の最初の時は扁桃でした。私は扁桃に大きな腫瘍が出来、だんだんと声が出なくなってしまったので耳鼻咽喉科でそれを摘出する手術を受けたいと何件もの病院に診察をお願いしました。しかし、扁桃腺肥大ではなくガンの腫瘍でした。悪性リンパ腫であることに気がついてくださった7件目の病院で生検をしていただくと、ガンが怒って巨大化してピンポン球大になり飲食はもちろん、息を吸うことさえも困難になり、入院中であるにもかかわらず、無意識にしている呼吸を一回一回意識しなければ気道を塞いで窒息してしまうという恐ろしい眠れない日々でした。
また、歌を歌ったりナレーションのお仕事をしていて自分の唯一の武器の声を失ってしまい当時休んだことのない仕事もお断りしなければならなかった時は世の中から離れてしまい、孤独で、その悲しみや不安は大きかったです。
でも、それもういつのまにか遠い遠い出来事になっていました。
笠井さんはアナウンサーでいらっしゃるので、闘病の状況を視聴者に伝えることで、それを自分の励みにするんだとおっしゃっておりました。素晴らしいです。
でも病気は身体を休ませることもとても大事です。
この病気は強力ではあるけれど抗がん剤は良く効き、再発しなければすぐに戻ってこられるでしょう。
だから、お声はお元気でも、どうぞご闘病中はあまりご無理をなさらずに。
わたしを励ましてくれた友人はいつも「生きる気力」が一番大事だと少し厳しめに言ってくれました。
何でもいいんです。自分がこれと思うもの、このために生きなきゃいけないと自分の存在価値があるものを両手で力強く握りしめて、必ず戻ってくることだけを信じて戦場に行って欲しいと思います。
大丈夫。きっと良くなります!