私の祖父 冬島泰三

もう1枚、古い写真。

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これもだいぶ古い!

母方の祖父母・おじ、そして両親と姉、私です。

成城の祖父母のうちでの一枚。私は母に抱っこされています。1~2歳でしょうか?

 

祖父は映画監督でした。冬島泰三。

無声映画から美空ひばりさんの映画までたくさんの作品があり、また脚本家でもありました。

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私が知っている祖父はすでに映画のお仕事は引退し、京都から東京に引っ越し、千代紙で歌舞伎の名シーンを再現する作家でした。個展を開いたり、お弟子さんも大勢いました。時代劇や歌舞伎を深く知り尽くし、和紙は自ら染めることもあったこだわりの作品はいくつかの博物館や美術館にもおかせていただくこともありました。

立派な人でした。厳しく、でもいろいろなことを教えてくれ、とても愛情深い人でした。

幼いころに両親を亡くし、大変苦労して夢をかなえた人。強い心の人であり、出会った人を大切にする人でした。ですから病で倒れた時も何とかまた鋏を持ちたい、自由に生活したいと、文句ひとつ言わず一人で黙々とリハビリに励んでいました。病との向き合い方を身をもって教えてくれたのは祖父かもしれません。

私は祖父の孫に生まれたこと、とても誇りに思います。

 

たくさんの人に育ててもらいました。たくさんの人に出会い、たくさんの愛情をもらいました。私も次の人にうまく伝えられるように大切に愛をもって生きていきたいと思います。

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