大好きな先輩、瀬戸口清文さんが亡くなりました。

NHK『おかあさんといっしょ』の8代目のたいそうのおにいさんをやっていらした方です。

ちょうど私がNHKのうたのおねえさんをやらせて頂いていた頃も活躍なさっていました。そう、私の同期、じゃじゃまるぴっころぽろりのキャラクターの時は「ぞうさんのあくび」という体操で、よくツアーで日本全国一緒にまわらせていただき、たくさんのことを教わりました。子供を前にいつもとびきりの笑顔でイキイキしている出演者たちは、幼心遊び心忘れないいつまでも本当に子供のような純粋な方が多く、いつも現場にはあたたかな風が吹いていて、とても居心地のいいパワースポットみたいな場所でした。

ある夜、瀬戸口さんから一本のお電話を頂きました。瀬戸口さんとは今でもお付き合いさせて頂いていたので、時々思い出したようにお電話を下さいました。ですから、その日も何か特別ということではなく、いつものように「あ、瀬戸口さん？ご無沙汰しております。お元気ですか？」というと、「良くなくてね！」といつもの調子でおっしゃるものですから、あらあらまた瀬戸口さんらしい冗談が始まったのかしら？うーん、この言葉に続くのは「相変わらず、性格が、良くないし、頭も、良くない‥」？それが瀬戸口さんのお決まりのパターン！私、この手の冗談、結構好きです！と大笑いしていると、何故かその日はその後が続きません‥‥、お決まりのセリフが聞こえない、笑っているのは私だけ？瀬戸口さんは何故かしんみりしていらっしゃるんです。その時はじめて、その電話が特別なもので、その電話で瀬戸口さんのお身体がお元気でないことを知らされました。言葉がありませんでした。私はまた必ず元気で戻って、美味しい食事をご馳走して下さいと無理矢理約束をしてもらいました。約束‥、わたしが元気に戻ってこられた作戦のひとつです。そして、私がただ大病を克服できた者として、お伝えしたこと。「あきらめずに、しっかりと手綱を掴んでいて下さい。病魔はもういいと思ったとたん、あっというまにさらっていこうとするから。」。

 

 

祈り届かず、

 

瀬戸口さんは天国の子供たちに体操や遊びを教えに旅立たれてしまいました。きっと、天国の子供たちは大喜びでしょう、盛り上がっていることでしょう。

 

でも、でも、私たちはとっても寂しいです。まだまだ教えて頂きたいこと、たくさんありました。太陽のようなあたたかいお茶目な光をひとつ失ってしまいました。瀬戸口さんに教わったこと、優しい笑顔忘れません。

 

心からご冥福をお祈りします。

 

瀬戸口さん、ありがとう！